【新潟市】絢爛豪華なコレクションがいっぱい!秋葉区石油王の邸宅「中野邸記念館(3つの蔵編)」

中野邸記念館

新潟市秋葉区には「中野邸記念館」という観光スポットがあり、日本の石油王「中野貫一」の邸宅が観光客に開放されています。

今回は石油王中野貫一の指折りのコレクションと当時の暮らしぶりがうかがえる中野邸記念館におじゃましてきました。

中野邸記念館看板

こちらが中野邸記念館の正面看板です。

受付

右手の受付でチケットを購入してから入館します。

中野邸記念館は一ノ蔵、二ノ蔵、三ノ蔵の3か所で美術品や骨董品などを展示。三の蔵の奥に四ノ蔵もあるのですが、こちらは非公開となっています。

四ノ蔵

まずは入り口からすぐの場所にある一ノ蔵から。

一ノ蔵と二ノ蔵

蔵内のショーケースには錦絵が納められています。錦絵とは多色摺りの木版画のこと。

一ノ蔵ショーケース

現在は美術品として扱われているものの、かつては批判や風刺がテーマとして描かれるなどジャーナリズム的な役割も持っていました。

なので検閲対象の錦絵もあったとか・・・。

歌舞伎の錦絵

錦絵には尾上、中村、市川の名前が。これらは現代まで続く歌舞伎の名家ですね。

錦絵

このほかにもたくさんの錦絵がありました。

次に二ノ蔵へ。

二ノ倉

二ノ蔵は矢野正善(やのまさよし)記念室です。吉兆、瓢亭など超一流料亭の撮影を手掛ける料理写真家、またもみじ研究家でもある氏の貴重な私物が展示されています。

矢野氏のカメラ

矢野氏の私物のカメラ。商売道具だけあって高そうです。

たくさんのもみじ

色とりどりのもみじ。

食器

食を彩る器たち。鮮やかな色合いのものから落ち着いたものまでさまざま。色合いといい形といい美しいですね。

三ノ蔵

そして一番見ごたえのある三ノ蔵に到着。三ノ蔵は一ノ蔵や二ノ蔵とは違って2階に分かれていて、1階が中野家のコレクション展示、2階が北大路魯山人展が開催されています。

この様子だと蔵というよりもどこかのお屋敷の玄関ですよね。

三ノ蔵

ただ蔵直前は異世界への入り口感がすごく感じられます。蔵なので扉がとっても厚いのが印象的。

仏具の座布団

入り口すぐに置いてある巨大な座蒲団。こちらは仏具のおりんを乗せるための座蒲団なのだそう。おりんとは仏壇の片隅でチーンと音を奏でるアレです。

本来であれば中野家のコレクションに残っているハズなのですが、第二次世界大戦の金属類回収令で供出されてしまいましたので現在はありません。

アルバム

こちらは写真を収めたアルバム。優雅なデザインが縫い物で構成されています。

日本石油誌

石油の情報がまとめられた日本石油誌。うーん達筆ですね。書に馴染んだ方であれば内容が分かるかも?

落成記念の陣笠

新館落成時の記念品。写真は家紋入りの陣笠。時代劇に出てくるものソックリですね。この他には金杯や銀杯などもあります。

落成記念の盃

とにかくお金のかけ方のスケールがビッグ!まさしく石油王ですね。

中野貫一

そして中野家主人の中野貫一の紹介コーナーがありました。14歳で父を亡くした貫一は27歳の時に所有地の試掘を新潟県庁に依頼。ただ油脈を堀当てるまでに苦節29年かかっていて、その間には家業が傾くなどとても苦労したとのこと。だからこそ石油王になった後も質実剛健な生活をしていたんですね。

中野忠太郎

そして息子の中野忠太郎。「16歳違いの父と」という文から、忠太郎は貫一が16歳の時に産まれた子供と分かります。16歳の父だなんてビックリ!この一文にとてもインパクトがありますよね・・・。

実用品類

タイプライター、顕微鏡、ラジオなどの実用品類。現在も使えそうなくらい傷みが少なくてキレイ。

食品類

ワインや缶詰めなどの食品で80年以上前のものだそう。熟成具合を想像するとワイン好きさんはワクワクするのではないでしょうか?一方の缶詰類は70年と年月が経ちすぎ。ガスで爆発しそうだったことから泣く泣く廃棄処分されました。

枕箱

枕箱、寝具類。右端は使用人のもの。当時は結婚式などの儀式は自宅で行うため、布団などは数にして200組はあったとのこと。布団を200組自宅に置けるだなんて驚くのではないでしょうか?

享保雛

切れ長の目がちょっとだけ怖いおひなさま。種類は享保雛というものだそうです。現代のおひなさまは昔と比べると目がずいぶん小さくなったんですね。

でも見慣れるとニッコリほほえんでいるようにも見えるのではないでしょうか?着物は色あせてしまっているものの、布に傷みは少なくて刺繍にはほつれが見当たりません。

とても高価で上等な布を材料にしていることが分かりますね。さて2階に上がってみましょう。

三ノ蔵の二階

全体的に灯りが落とされ、ショーケースの器にスポットライトが当たるようになっています。ちなみに中野家と北大路魯山人はかねてからお互いの元を訪れる仲だったそうです。

緑の金の捥

緑をベースに金が輝くデザインの椀。このような椀でお料理を頂いたらどんなにおいしいのでしょうか?

赤い金の椀

こちらは緑の椀よりもやや大きめのタイプ。フタ付きなのでお吸い物などの汁物に用いたのかもしれません。北大路魯山人のコレクションだけあってデザインが普通のものよりも変わっています。

北大路魯山人の壺

食器類以外には壺なども展示されており、骨董品や生け花が好きな人は興味がそそられるかもしれません。

この他にもたくさんコレクションが展示されていました。

蔵から出るとあたりは庭園となっていて、ゆっくり散策を楽しむことができます。

中野邸庭園

少しずつながら葉っぱが色づいて紅葉のシーズンが近づいているようです。コレクション鑑賞以外には紅葉狩りという楽しみもあるので、ぜひ秋が深まった頃に訪れてみてくださいね。

旅データ

  • 料金:大人800円
  • アクセス:金津バス停(秋葉区バス・新潟交通バス)から徒歩すぐ
  • URL:http://www.nakanotei-muse.com/

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